がん検診の有用性とは

がん検診は、検診のうちがんに特化したものです。検診といっても同じ発音で健診がありますが、健診は健康診断の略であり、健康診断の場合には健康であるかどうかを調べるためのものです。そのため、多くの場合には病気を見つけるというよりも病気の危険因子を見極めることで、病気そのものの発見は行われません。ただし、病気が疑われる場合には精密な検査が行われます。

一方で、検診は特定の病気を早期に発見し、治療に役立てるというもので、その中でもがん検診がもっともスタンダードなものです。がん検診といっても部位に特定して行われることが多く、その場合には胃、肺、大腸があり、女性特有のものとして乳房、子宮といったものがあります。特にがんの中で死亡者数の多いのが肺がんで、年間約7万人以上の人が亡くなっています。肺がんは、喫煙が大きく影響していますが、近年は非喫煙者でも増えています。

また次に多いのが胃がんと大腸がんで、年間約5万人以上の人が亡くなっています。これは食事や生活習慣の変化などが大きく影響しており、誰にでも発症する可能性のあるがんとなっています。また乳がんや子宮がんは女性特有の病気ですが、乳がんは特に壮年期の女性に多く死亡率が増えています。なお、子宮がんはヒトパピローマウイスルが原因で起こる可能性があり、早めにその存在を確認することで、悪化するのを防ぐことができます。

いずれのがんも早期発見することで完治する確率も上がり、また医療費の負担を減らすメリットがあります。

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