日本人の2人から3人に1人が癌になってしまうというほどがんはありふれた病気です。現在の死亡原因の統計表を確認すると悪性新生物つまりがんが心疾患を抑えて1位となっています。そんな、多くの人がなってしまうがんに対して、常に考えておくべき事とはなにかというと、予防です。人間ドックなどとよく予防についての言葉を耳にしますが、予防には一次予防二次予防三次予防とありますが、最も大切な予防はならないようにする一次予防です。
肺がんにならないように禁煙する。大量の飲酒をやめて喉頭癌にならないようにする。という点でしょうか。しかし、前述したように多くの人が癌になってしまうのです。
そのため二次予防である人間ドックなどで早期の発見をし、早期の治療を行うことが続いて非常に大切となるのです。というのも、癌は基本的に局所にとどまっている状況であれば、どんなに悪性度が悪い癌であっても、手術や放射線治療などで完全に治しきって根治を得られる可能性があるのです。早期に発見されていればその局所的な治療のみで治りきるのです。一方で、見つけるのが遅れてしまい、腰がいたい呼吸がしにくいといった症状が出てから見つかり、骨や肺などに転移している状況で見つかった場合には、もうすでに全身にがん細胞が巡ってしまっているために全身的な治療である抗がん剤治療を余儀なくされます。
これは継続的に行わなくてはならず、嘔吐や脱毛などの副作用だけでなく、いつか抗がん剤が効かなくなってしまう時期すらきてしまうのです。以上のように見つかる時期により、かなりの差ができてしまうので、早期発見のために人間ドックは大変に重要なことだと思われます。