人間ドックは健康なうちから全身の様々な検査を自発的に受けることで、様々な病気の早期発見につなげることを目的とした予防医学のサービスであると言えます。通常の医療を受ける場合には何らかの身体の不調を感じてからが医療の開始となりますが、人間ドックのサービスにおいては不調を感じる前に様々な検査を受けることが出来ますので、早期発見につなげやすい様々な情報を得ることが出来ます。そんな人間ドックは会社で受けることになる定期健康診断に比べて非常に検査項目が充実しているという特徴がありますので、自分自身の判断で受けることが出来る機会があるのであれば積極的に利用するのが良いでしょう。その様な際にお勧めしたい検査項目として代表的な物にバリウムを飲んで胃の撮影を行う胃部X線検査が推奨されます。
この検査は日本人に多いとされている胃がんの早期発見に役立つ検査とされており、この検査で何らかの所見が見られた場合には速やかに胃カメラなどの二次検査につなげることが可能です。この様な連携によって胃がんは早期発見できる病気になりました。同じ理由で大腸がんも便潜血検査で可能性を調査できるようになりました。大腸は最終的には大腸カメラで直接調べることが必要になりますが、一回確認しておくと非常に安心することが出来ます。
そのため人間ドックには少なくとも便潜血検査は追加しておきたい検査であると言えるでしょう。この様に人間ドックは大きな病気の可能性を広く浅く調べることも得意としています。